上・京・物・語

「やりたいこと全部やって、全部手に入れてみろよ?」
「全部手に入るからさ…。」
社長の言葉はとても力強く、僕の背中を押してくれた。

​いつもそうだ。

僕自身、今現状取り組んでいることは、ここに書ききれないほど多くのプロジェクトに携わらせてもらっている。
それは自分発信もあれば、クライアントからの依頼まで多岐にわたる。​
「それがすごいでしょ?」という話ではなく、全てを「どこまでカタチに出来るか」という所までやって初めて達成したと言えると思っている。

答えはいつでも「結果」だ。

なので、そこに向かって走る。

走ることは重要ではなく、普通のこと。



今回は「1美容師としての作品に対する思い」をお伝えしたいと思います。

遡る事10年前、個人やサロンの作品をアピールする場は、業界紙などの紙媒体でしかなかった。
みんながそこを目指し、憧れもあった。
作品に触れる機会も少なく、見る方も必死で、1つの作品に対して「どこがどういいのか?」等、よく考えて見ていた。
そして作る側も、作品には「魂」が込められていたと思う。
各サロンさんにはデザインの色があり、見るデザインはいつも尖っていた。

単純に「カッコよかった。」

そして今日、SNSが発達し、個人での発信やブランディングが可能になった今、多くの作品がWEB上に溢れている。
恐らく1日を通じて、他の美容師さんの作品を見ない、なんて日は無いに等しいと思う。
そしてそれは、素晴らしい環境だとも思う。

ただ、自分自身がそれに「慣れ」が出てきてしまったように感じる。

要は見る側でも作る側でも、良いモノは良いけど、前ほど「どこがどういいのか?」なんて考えて見る事は少なくなったし、本当に「毎回魂を込めてクリエイションしているか?」と言われると、自信を持って「はい!」とは言えなくなってきた。

残念ながら、自分の中でクリエイションに対する意識が薄れてきたのだ。

勿論トレンドもあるし、集客のための作品作りも必要だと思う。
ただ、同じようなデザインが溢れ、売れる作品を追い求めた結果、見る側も作る側も「飽き」がきているのではないかと思う。(奇抜であればいいと言っているわけではなく)

1美容師でさえそう思っているのだから、他業種の人はもっと思っているかもしれない。

「みんな同じやんw」って。

モデルちゃんも見たことあるなって人ばかり、ヘアデザインもほとんど同じ、ライティングもポージングも同じ。。。

他業種の人や、サロンを利用するお客様も、目が肥えてきていると思う。

自分自身、今までやってきたことを否定することになるけど、一度全部ぶち壊さないといけない時期にきた。

そもそも、サロンやスタジオにモデルちゃんをいきなり呼んで、コテで巻き巻きして自然光当てて「ほわん」って撮ってレタッチして「どうだ!!」みたいなことは、もう自分の中ではクリエイティブではない。(ヘアメイクの仕事ではたくさんあります)
そしてそれは、2年ぐらい前から心の中でずっと感じていたことだ。

引き続き発信力は必要だし、集客のための作品も必要だけど、そろそろオリジナリティを磨く方向に進むべきでは?と思う。
それは写真の撮り方やライティングではなく、「ヘアデザイン」として。

写真が「良い」のか、ヘアデザインが「良い」のか。

写真が「可愛い」のか、ヘアデザインが本当に「似合ってる」のか。

ま、共感してくれる人は少ないかもだけど、僕自身はとても強く思います。

なので、またそこを目指して走り続けたいと思う。

東京に向かう旅路の途中、窓から景色を見て、そんなことを思った。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。